公開日 2022年06月24日(Fri)
6月23日(木),「命の大切さを学ぶ教室」と題し,交通安全教室が実施されました。
講師に,飲酒運転による事故でお姉様ご夫妻を亡くされ,現在ではかごしま犯罪被害者支援センター理事を務めていらっしゃる山下良一様をお迎えし,被害者遺族の悲しみや苦しみ,命の大切さについてお話しいただきました。
講演の中で,このようなお話がありました。
被害者の周囲の人たちは最初は加害者を責めるが,時間が経つと,
「あのとき自分がああしていれば…」
「あのとき自分がこう言わなければ…」
「あのとき自分が止めていたら…」
と,だんだん自分を責めて後悔するようになる。
しかし,後悔をしても何も戻ってこない。
皆や,皆の家族・友人にも,そのような思いはしてほしくない。
生徒の皆さんも,自分の大切な人に苦しい思い,悲しい思いはさせたくですよね。
講演の最後には,このようなお話もしてくださいました。
「何年経っても,被害者の怒りや苦しみはなくならない。」
「自分たちが加害者にならなければ,被害者は生まれない。」
被害者を生まないようにするためには,一人一人の心がけが大切です。
登下校の際や,これから先,お酒が飲めるようになったとき,生徒の皆さんにはぜひこの言葉を思い出してほしいと思います。
被害者ご遺族の心からの言葉に,生徒も真剣な表情で耳を傾けていました。
講演後は,生徒会長の濵屋空良さんから,「車は乗り方によっては安全な乗り物だが,危険な乗り方をすればピストルやナイフと同じように凶器になる」という言葉が印象に残ったと,講演の感想と感謝の言葉が述べられました。
自分たちが被害者にならないと同時に,加害者になり被害者を生むことのないよう,今回の講演を反省,気づきの機会にし,命を大切に日々を過ごしてほしいと思います。
山下良一様,かごしま犯罪被害者支援センターの皆様,
今回は貴重な機会をいただき,ありがとうございました。